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高鳥居城での草城十五詠 (星野吉実、星野吉兼、主従、辞世の歌)
 

草城に心おく露ふみわけて消えゆく野辺の道しるべせむ
 
 
 星野中務大輔吉実
 

草城のつゆと消えなむ身なれども心はほしのひかりとぞ思ふ
 
 
 星野民部少輔吉兼
 

わが名こそ世に朽ちざらめ重ねゆく歳は千たびの秋を経ぬとも
 
 
 楠 河内守正礼
 

千代経ともこの草城の名は朽ちじわれは夕べのつゆと消ぬとも
 
 
 和田和泉守正恭
 

われもなほ猛き心をたぎつべき君がみさをを慕う身なれば
 
 
 志貴辰五郎光章
 

わが名こそ朽ちぬかな玉くしげ千年のあかを重ねぬとも
 
 
 村上助十郎義量
 

草城に身は朽ちぬとも朽ちせぬはたかき心ぞ永き世までも
 
 
 途守忠五郎美晄
 

弓取りのその名朽ちめや歳経とも世に聞こゆらむ死地に入る身は
 
 
 中野右京介季兼
 

秋なれば身は草城に枯るゝともわが名朽ちせじ千代を経るとも
 
 
 中村丹波介宗晄
 

弓取りの身は朽ちぬとも草城に名はますらをの数に入るまで
 
 
 鹿毛内膳正共寿
 

粕屋なる草しいろにぞ身を捨てて心つくしのみさを守らむ
 
 
 香月左大夫朝季
 

世の中は変わりゆくとも久方の星の光の残る草城
 
 
 古賀主殿介光暉
 

秋も来て身は草城に枯るるとも根にこそ残れ高きその名は
 
 
 能代能登介陳雄
 

戦いのにわにはかなきもののふのみさほの鏡世にはくもらじ
 
 
 釜瀬金十郎朝麗
 

わが家の末はいかがと思へどもみさをふまなむもののふの道
 
 
 樋口四郎左衛門実信
 


参考文献
 「竹城址蹟碑文」より